2019年09月12日

第97回津野ネット句会 投句お待ちいたしております♪

九月です。台風の被害やまだまだ残る暑さ、安心、平穏な暮らしが望まれますね。そんな中ではありますが、今月も津野ネ句で楽しんで頂けたらと思います。
この句会の主旨は、まったく俳句をやったことがない人も気軽に参加して欲しいなあと思って始めたネット句会です。とにかく季語入れて五七五、そこに自分の感動したことを詠み込むのが俳句。下手は当たり前、何度かやっていくうちにまた人の俳句を一緒に詠んでいくうちに、だんだん俳句が好きになっていってくれたらうれしいです。初参加、初心者歓迎、気軽に俳句で遊びましょう!




『第97回 津野ネット句会』


【お題】
1.仲秋・中秋・秋なかば
新暦9月ころ。秋!って感じの頃、のはずなんですが、今年は暑さが残っている感じの中秋ですよね。
《仲秋や畳にものの影のびて/片山由美子》
《死相得しことにはふれず秋なかば/中川宋淵》
《仲秋の金蠅にしてパッと散る/波多野爽波》



2.秋簾・簾納む・簾名残
今年のように厳しい残暑がつづく折、いまだしまわれぬ簾を言う。途中まで巻き上げられいたりするのもいかにも秋らしい。
《一枚は日の当りたる秋簾/岸田稚魚》
《灯が洩れて秋の簾となりにけり/菖蒲あや》
《予約客だけを待ちたる秋簾/津野利行》



3.鶏頭・鶏頭花
ヒユ科の一年草、熱帯アジア原産とされ・・・、と言われてもわかんないですよね。ネットで写真でも探してみてくださいw。
《鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる/川崎展宏》
《泣く吾子を鶏頭の中泣かせ置く/福永耕二》
《鶏頭と鏡の中の乳房かな/今井聖》






【投句締め切り】
2019年9月24日(火)23:59





【参加資格】
どなたでも参加OK(18歳未満の参加はNGです)ですが、初参加の方は津野に一声かけてください(私が面倒と思う方の参加はご遠慮頂いておりますので)。ヘタッピー、ド素人、大歓迎!勿論プロの俳人、俳句経験者の投句も大歓迎です。投句は私に直接メールするなど、必ず他人にわからないように投句してくださいね。
今回からブログが変わりましたが、ブログのコメント欄に投句する場合はコメント承認制になっていますので、そのまま投句していただければ私が読めるようになっていますのでコメント欄に投句してください。なるべくSNSのメッセージ機能などを使ってもらった方が当面安心かもしれません。





【その他】
作品はブログ上でオープンになっちゃうから、投稿するような大事な作品は投句しないでね♪
各お題2句まで、一人合計6句まで投句OKとします。質問などは津野までお気軽に。投句は一度にまとめてにてお願いします。一度投句した句はひっこめられないからご注意下さい。参加者のみなさんには、後日投句された句から選句をして頂きます。





主宰:津野利行
posted by 津野利行 at 15:50| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月11日

Yahooブログより引っ越し完了

こんにちは、津野です。

津野ブログ、Yahooブログ「草俳句☆道」より引っ越してまいりました。
あちらを見てくれていた方々、こちらに引っ越したってわかるかなあ?ちと心配です。

テストがてら書き込みしてみました。
posted by 津野利行 at 14:36| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月28日

第96回津野ネット句会 選句結果・句評発表!

第96回津野ネット句会、今回も投句、選句(コメント)頂いたみなさんありがとうございました。
それでは今回も点盛り結果と皆さんから寄せられた特選句へのコメントをアップいたしますのでお楽しみください。特選句を2点、並選句を1点としてカウントしております。自分の句じゃなかったりコピペ落ちで字が落ちてしまっているなどがありましたら津野まで連絡くださいませ。



≪6点≫
8 廣島を八月の川貫けり 志奈

【しゃんて】廣島の抱く記憶を喚起する大きな景に圧倒されています。
【たつや】忘れてはいけないことを詠み続ける。大切なことだと思います。
19 八月やシャツの随所に風入れる 庸晃
【うかな】意志的な表現が好もしいと思いました。

≪5点≫
23 八月や初登院の車椅子 菊池洋勝

【背番号0】もしかしたら、歴史的な出来事かもしれません。
92 老いの手を櫂にして行く墓詣 庸晃
【ユキエ】自分自身はホームドラマとは無縁な人生を送ったので、この手の季語は本当に苦手だが、自分とは全く違う素晴らしい人生があるという意味でこの句は感慨深い。
111 墓参り十年分の草むしる 背番号0
【ことは】家族形態やライフスタイルの変化により墓じまいという言葉が散見される時代になりました。お墓参りに行こうという気持ちはあってもいろいろな事情からなかなか行けないということもあります。「十年分の草むしる」の措辞に、詠者の慈しみの情を深く感じました。
114 先に花供へてありし墓洗ふ 津野
【菊池洋勝】自分より先に誰かが手を合わせて行った墓を洗う。墓参りに遅れて来たことを詫びるが先か。先祖を供養するのが先か、恨めしい絵が見える。
【ひでやん】毎年親族のだれかが先に墓参りに来て花を供えている。みんな忙しいから、時間を合わせてなんて出来ない。そして後に来た私がいつも墓を洗っているのだ。

≪4点≫
45 八月の鉄棒黒き錆光る 末好

【志奈】八月の暑さの中の不穏さがよく出ていると思います。
59 盆帰省大東京の真ん中に 背番号0
90 故郷もこれで見納め墓洗う 背番号0

【末好】「これで見納め」ということは、墓仕舞いされるのでしょうか。墓を守る人がもう、どなたもいらっしゃらない所にお墓があったのかもしれませんね。そしてこれが最後の「墓洗ふ」「墓参」。そしてまた「故郷もこれで見納め」。墓が無ければ故郷もうんと遠いものになりますものね。寂しいことではありますが。そして、墓を現在住んでいるところに移設されたのだろうと解釈致しました。105番の「転地して馴染めますかと洗ふ墓」と関連があるのかもしれませんね。
122 満潮の海を眼下の墓参かな 朱河
127 お隣の墓にも会釈墓参かな 傘灯花

≪3点≫
26 八月や休まぬ吾子と洗濯機 重翁
28 沖遠く我八月を漂へり 朱河
33 八月や鍋の取つ手が壊れけり うかな
48 盆帰省前の車の人の癖 ひでやん
66 食事よしトイレも行った盆帰省 ひでやん

【蓮花】キチンと準備されてる感と、少しの気合が感じられハギレもよい句だと思いました。
70 出迎の父母の笑顔や盆帰省 たつや
【てらちゃん】父母の子が孫を連れての帰省。真夏の暑さを忘れるほどの良い顔なのだと思います。
74 盆帰省姉妹はともに母と似て 津野
85 姉ちゃんと連呼されたり盆帰省 しゃんて

【津野】姉妹兄弟がそれぞれ子を連れて集まる盆帰省。日々はかあちゃんであり妻であることを「ねえちゃん」と呼ばれた瞬間に忘れさせてくれる。正月も集うがそれぞれの連れをつれてきたりして少しフォーマルな感じがするのに対し、連呼されるあたりが旦那を置いて帰った感じ、「身内」だけ感が出ているようで季語が動かないのではないかと思った。
105 転地して馴染めますかと洗ふ墓 重翁
120 墓洗ふ蝉のお経を聴きながら 日向ぼっこ

【GONZA】季重なりなどなんのその。お盆前の景色がありありと伝わってくる。シンプルでも味のる句です。
121 花束をふんわり挿して墓詣 たつや
【庸晃】この句には人間としての暖かさを感じます。それは言葉の表現の上手さなのだろうと思いました。その言葉とは「ふんわり挿して」の表現の柔らかさでしょうね。
125 掃苔や父の日記にある付箋 重翁
【朱河】日記の付箋に焦点を当てて「掃苔」の季語の成功かなと思います。これが墓参や墓詣では印象の薄い句になるかと思いました。
129 香煙のまつすぐ上る墓参り 志奈

≪2点≫
2 八月の二十四時間テレビかな 菊池洋勝
7 八月や一日花の目立つ村 重翁
10 八月や弾けんばかりの旅鞄 しゃんて
17 八月に平和を祈る青き空 蒼月香

【Isaura】八月に空が青くなります。八月は、終戦記念日、原爆忌もあります。原爆忌、終戦記念日には平和を祈る。「青空も平和を祈る」という意味は、「青空」の上手く詠まれている擬人化です。
29 八月の知る喜びも悲しみも 佳子
【日向ぼっこ】シンプルですが、真っ直ぐに「八月」を捉えていると思います。
32 八月や玉音いつも「堪ヘ難キ」 ひでやん
35 一枚の空水色へ八月くる 庸晃

【蒼月香】一枚の空。八月の暑いけど、立秋をむかえ、ふと秋を感じる空気感がある句だと思います。
36 八月の記憶の中の青さかな GONZA
52 生国の風連れ歩く盆帰省 庸晃
54 愛犬も助手席に寝て盆帰省 津野

【重翁】渋滞の中を一生懸命、運転しているのに、愛犬も妻も眠っていると いう腹立たしさに俳諧味を感じました。
71 盆帰省祖母に甘える空がある うかな
76 盆帰省在来線を乗り継いで 背番号0
77 出会ふたび名前言ひ合ふ盆帰省 末好
78 盆帰省田舎言葉の待つ夕餉 ことは

【佳子】久しぶりに故郷へ向かう…待っているのは、リクエストしたかもしれない懐かしい味。田舎言葉に待たせたところは照れなのかしら〜足取りも軽やかそうです。
80 婿殿は下戸でありけり盆帰省 朱河
94 デキ婚の報告もして墓参 津野
98 墓洗ふ手と手重なり合ひながら 佳子
103 児(チゴ)の手の数珠はももいろ墓詣 朱河
113 亡き母と同い年になり墓洗ふ うなぎ犬

【傘灯花】お母様は若くに亡くなられたのですね。感慨深いです。お母様の年齢を越えて大事に長生きいたしましょう
116 墓参り無縁に香華残したり しゃんて
【うなぎ犬】※コメント無し
119 墓洗ふ心の底まで見通され うかな
123 墓参俺は子なしの一人っ子 GONZA

≪1点≫
3 八月のでんと構へてゐたりけり 佳子
5 八月の月震はせるジャズを聴く 朱河
13 八月の片足鳥居白く立つ 末好
14 八月の騒めく波や星の夜 ことは
20 八月のめっちゃスパイスカレーかな 傘灯花
21 八月や十二星座のランキング Isaura
40 八月や雀の涙ほどの恋 ことは
42 八月や大きく変はるこの季節 Isaura
43 八月の夕食前に星ひとつ てらちゃん
47 盆帰省なほおほかたは変はらざる 志奈
49 盆帰省日付変更線通過 たつや
51 家族には家族の話題盆帰省 佳子
53 槍ふるや風来坊の盆帰省 しゃんて
55 盆帰省大の字に寝る大神輿 蓮香
56 我家まであと二駅や盆帰省 ことは
62 門々のじょんがら踊り盆帰省 ユキエ
81 盆帰省妻の実家に吾が実家 重翁
82 家族すぐ輪になり話す盆帰省 庸晃
88 この町は僕を知ってる盆帰省 GONZA
96 父ちやんと墓に語りて洗ひけり ことは
97 暑かろとポカリ掛け掛け墓洗ふ 日向ぼっこ
101 一対のパールのピアス墓参 ユキエ
104 草抜きで始まる山の墓参 GONZA
107 ご先祖もみんな凡人墓詣 たつや
115 声掛けて轍跨ぎて墓参 佳子
126 もういないここにもいない墓参 蒼月香




それでは、三賞受賞者を発表します。
殊勲賞は、志奈さんと庸晃さんです。志奈さんは5度目、庸晃さんは6度目の殊勲賞受賞です。
敢闘賞は、菊池洋勝さんと背番号0さんです。菊池洋勝さんは初の、背番号0さんは8度目の敢闘賞受賞です。
技能賞は、私、津野です。津野は8度目の技能賞受賞です。
三賞を受賞されたみなさん、おめでとうございます

今回もたくさんの投句、そして選句やコメントに協力いただきありがとうございました。句や名前の間違い、コメントの記載もれなどありましたら津野まで連絡願います。


今回も集計ネタの画像もアップさせていただきます。ご参考まで♪
イメージ 1

次回は9月。休日も多く、すごしやすい秋本番ですね。来月も津野ネ句でお会いしましょう。

津野ネット句会主宰/津野 利行
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 15:47| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月22日

第96回津野ネット句会 引き続き選句をお願いします!

第96回津野ネット句会にたくさんの投句ご参加頂きありがとうございました。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら早めに津野まで連絡下さい。選句は投句と同様に私に直メ・DMなど、他人様に見られないような方法で行なってください。選句結果が発表になるまでは、コメント欄に句の感想などを入れないようにして下さい。


今回の参加していただいたみなさんは、下記の23名(敬称略)です。
うなぎ犬、傘灯花、背番号0、しゃんて、庸晃、うかな、蓮香、末好、重翁、たつや、菊池洋勝、てらちゃん、ひでやん、Isaura、ことは、佳子、GONZA、志奈、朱河、ユキエ、蒼月香、日向ぼっこ、津野


選句方法:一人六句選
一人合計6句選んで下さい。うち1句◎特選を選びコメントも添えて下さい。残り5句が○並選となります。ちなみに、自分の句は選んじゃだめです!


選句期間:2019年8月23日(金)0:01 ~ 8月26日(月)23:59
※根性入れてがんばって選句(コメント)よろしくです!
ミスチェックタイムのため、選句受付開始時間を設けております。


※句は作者を伏せてランダムに並べてあります。

1 八月の日没時刻ググってみる
2 八月の二十四時間テレビかな
3 八月のでんと構へてゐたりけり
4 八月を背負ひ通勤バッグかな
5 八月の月震はせるジャズを聴く
6 八月や犠牲の上の君と僕
7 八月や一日花の目立つ村
8 廣島を八月の川貫けり
9 公園の遊具の勢ひ八月来
10 八月や弾けんばかりの旅鞄
11 八月や地球に生れ半世紀
12 八月や幽体離脱で二寸浮く
13 八月の片足鳥居白く立つ
14 八月の騒めく波や星の夜
15 八月に断捨離やりて凄味喰う
16 八月のお天道様もひと休み
17 八月に平和を祈る青き空
18 八月や重き空気の一気読み
19 八月やシャツの随所に風入れる
20 八月のめっちゃスパイスカレーかな
21 八月や十二星座のランキング
22 八月の砂に隠した恋心
23 八月や初登院の車椅子
24 八月の香港革命ありや無しや
25 八月の吹くかぜ靖国通り抜け
26 八月や休まぬ吾子と洗濯機
27 八月の空を切裂く音は今も
28 沖遠く我八月を漂へり
29 八月の知る喜びも悲しみも
30 八月の珈琲とアイスコーヒー
31 八月の黄色の多きカレンダー
32 八月や玉音いつも「堪ヘ難キ」
33 八月や鍋の取つ手が壊れけり
34 八月や大気も人も乱れけり
35 一枚の空水色へ八月くる
36 八月の記憶の中の青さかな
37 八月や鯨の吠える日向灘
38 忘れまじ戦の記憶八月来
39 八月の半旗ゆつくりはためきて
40 八月や雀の涙ほどの恋
41 八月の暑さ線路も反り返り
42 八月や大きく変はるこの季節
43 八月の夕食前に星ひとつ
44 虹溶ける八月の空君描く
45 八月の鉄棒黒き錆光る

46 楽しこと全部流れし盆帰省
47 盆帰省なほおほかたは変はらざる
48 盆帰省前の車の人の癖
49 盆帰省日付変更線通過
50 手に持てぬほどの手土産盆帰省
51 家族には家族の話題盆帰省
52 生国の風連れ歩く盆帰省
53 槍ふるや風来坊の盆帰省
54 愛犬も助手席に寝て盆帰省
55 盆帰省大の字に寝る大神輿
56 我家まであと二駅や盆帰省
57 盆帰省かもめの玉子喜ばれ
58 愚図る児をなだめすかして盆帰省
59 盆帰省大東京の真ん中に
60 石材店北にあります盆帰省
61 駅弁を選ぶ間の無き盆帰省
62 門々のじょんがら踊り盆帰省
63 コンビニが三つ増えてた盆帰省
64 盆帰省車窓に見えて来し山河
65 ラッシュ今日ピーク迎へる盆帰省
66 食事よしトイレも行った盆帰省
67 人の孫乗る飛行機や盆帰省
68 連れ帰る家族はをらぬ盆帰省
69 限界集落すり抜ける盆帰省
70 出迎の父母の笑顔や盆帰省
71 盆帰省祖母に甘える空がある
72 足止めを喰らい缶詰め盆帰省
73 盆帰省東京土産見つからず
74 盆帰省姉妹はともに母と似て
75 兄弟の胸算用も盆帰省
76 盆帰省在来線を乗り継いで
77 出会ふたび名前言ひ合ふ盆帰省
78 盆帰省田舎言葉の待つ夕餉
79 盆帰省仏壇両脇物産展
80 婿殿は下戸でありけり盆帰省
81 盆帰省妻の実家に吾が実家
82 家族すぐ輪になり話す盆帰省
83 孫になる精子を持たぬ盆帰省
84 盆帰省ラッシュピークに気が重く
85 姉ちゃんと連呼されたり盆帰省
86 送迎の波の駅へと盆帰省
87 行くのなら父子で行ってね盆帰省
88 この町は僕を知ってる盆帰省

89 墓参り生身のうちに食事でも
90 故郷もこれで見納め墓洗う
91 墓参りなんで死んだと母に問う
92 老いの手を櫂にして行く墓詣
93 墓参道にふるき碑(いしずえ)一つあり
94 デキ婚の報告もして墓参
95 墓参花にもルールありにけり
96 父ちやんと墓に語りて洗ひけり
97 暑かろとポカリ掛け掛け墓洗ふ
98 墓洗ふ手と手重なり合ひながら
99 墓参り父母にたっぷり愛注ぐ
100 墓参り一歩一歩がゴールへと
101 一対のパールのピアス墓参
102 いずれ我入る墓へと参りけり
103 児(チゴ)の手の数珠はももいろ墓詣
104 草抜きで始まる山の墓参
105 転地して馴染めますかと洗ふ墓
106 次は骨壷に入りたる墓参かな
107 ご先祖もみんな凡人墓詣
108 墓洗ふ父の背中は指南役
109 三家族それぞれ一基墓洗ふ
110 墓参り切り傷痛み祈るうち
111 墓参り十年分の草むしる
112 線香の燃え残る灰寂し墓参
113 亡き母と同い年になり墓洗ふ
114 先に花供へてありし墓洗ふ
115 声掛けて轍跨ぎて墓参
116 墓参り無縁に香華残したり
117 武勇伝思ひだしつつ墓洗ふ
118 船上より北方領土の墓拝む
119 墓洗ふ心の底まで見通され
120 墓洗ふ蝉のお経を聴きながら
121 花束をふんわり挿して墓詣
122 満潮の海を眼下の墓参かな
123 墓参俺は子なしの一人っ子
124 ひだりみぎ右へ→墓詣
125 掃苔や父の日記にある付箋
126 もういないここにもいない墓参
127 お隣の墓にも会釈墓参かな
128 草むしり楽しくなりし墓参
129 香煙のまつすぐ上る墓参り
130 花下げて子規居士の墓詣かな
131 水桶をぴちゃぴちゃいわせ墓参
132 墓参り行けぬ事情を投函す
133 墓参孫の視線は供物
134 ついに産声発せざる子の墓洗ふ


(以上)
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 17:49| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月09日

第96回津野ネット句会 投句お待ちいたしております♪

八月ですね。暦の上では秋に入り台風もいくつかきてますし、暑い日も続いています。みなさん、気を付けてまいりましょう。今月も津野ネ句で楽しんで頂けたらと思います。
この句会の主旨は、まったく俳句をやったことがない人も気軽に参加して欲しいなあと思って始めたネット句会です。とにかく季語入れて五七五、そこに自分の感動したことを詠み込むのが俳句。下手は当たり前、何度かやっていくうちにまた人の俳句を一緒に詠んでいくうちに、だんだん俳句が好きになっていってくれたらうれしいです。初参加、初心者歓迎、気軽に俳句で遊びましょう!


『第96回 津野ネット句会』

【お題】
1.八月
新暦八月は秋の季語、まだまだ暑く、現実的には夏真っ盛り的なとこありますよね。
《八月の赤子はいまも宙を蹴る/宇多喜代子》
《八月のダム垂直に水落とす/佐藤和枝》
《戦争へ戦争へ八月せまる/津野利行》

2.盆帰省
こんな季語前の歳時記では見たことなかった気がするなあ。単に「帰省」なら夏の季語で、主に学生が夏休みに実家に戻る的なことが書いてありました。対して「盆帰省」は大人の夏休み、民族大移動的で交通機関も混雑、渋滞しますよね。
《キヨスクで土産買ひ足し盆帰省/矢野美羽》
《ぽつねんと新駅のある盆帰省/筏井遥》

3.墓参(ハカマイリ・ボサン)・墓洗ふ・墓詣
盂蘭盆に墓に参ること。命日など季節を問わずにしますが、盆帰省などに合わせ、祖先の御霊に家族で手を合わせることも多いと思います。
《きやうだいの縁うすかりし墓参かな/久保田万太郎》
《わが影に母入れてゆく墓参り/遠藤若狭男》
《持てるものみな地におきて墓拝む/山口波津女》



【投句締め切り】
2019年8月21日(水)23:59


【参加資格】
どなたでも参加OK(18歳未満の参加はNGです)ですが、初参加の方は津野に一声かけてください(私が面倒と思う方の参加はご遠慮頂いておりますので)。ヘタッピー、ド素人、大歓迎!勿論プロの俳人、俳句経験者の投句も大歓迎です。投句は私に直接メールするなど、必ず他人にわからないように投句してくださいね。ブログのコメント欄に投句する場合は「内緒」のチェックボックスにチェックの上、投句のほどお願いします。気軽にご参加お待ちいたしておりまーす。


【その他】
作品はブログ上でオープンになっちゃうから、投稿するような大事な作品は投句しないでね♪
各お題2句まで、一人合計6句まで投句OKとします。質問などは津野までお気軽に。投句は一度にまとめてにてお願いします。一度投句した句はひっこめられないからご注意下さい。参加者のみなさんには、後日投句された句から選句をして頂きます。


主宰:津野利行
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 12:04| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月25日

第95回津野ネット句会 選句結果・句評発表!

第95回津野ネット句会、今回も投句、選句(コメント)頂いたみなさんありがとうございました。都合により一名選句ができませんでした。
それでは今回も点盛り結果と皆さんから寄せられた特選句へのコメントをアップいたしますのでお楽しみください。特選句を2点、並選句を1点としてカウントしております。自分の句じゃなかったりコピペ落ちで字が落ちてしまっているなどがありましたら津野まで連絡くださいませ。


≪8点≫
140 蓮の花私は私ここで咲く 傘灯花

【蓮花】潔さと覚悟を感じさせます。カッコイイですね。

≪6点≫
34 から揚げの山に盛られてゐる暑さ 津野

【重翁】確かにから揚げの山にも暑さを感じますが、揚げている人はもっと 暑いでしょうね。滑稽味が良いと思います。
【菊池洋勝】好物の唐揚げが山盛りである。揚がったばかり熱熱である。それで十分だ。
38 牛が尾をのらりと揺らす暑さかな 志奈
【ことは】一日の半分くらいを横たわり、のんびりという言葉は牛の為にあるのではと思うほど。尻尾をまっすぐ垂らしているときはリラックスしている時、ストレスを感じている時は、尻尾を両足の間に隠し、愉しく遊ぶ時は、尻尾を直角に上げているそうです。牛の尾は表情豊かなのですね。のらりと揺らす暑さかな、のんびりしているようでも暑いのでしょうね。
45 階段を一段ずつの暑さかな ひでやん
【うかな】まさに修行の境地と言った感じがしました。
【てらちゃん】暑い日はいつもの階段一段ですらも暑いですね‼︎
54 飲み込んだものの形に蛇の腹 津野
【julia】そういう蛇を見たことがあるような、ないような…が、本当にそこにいるかのような映像が浮かびました!

≪5点≫
1 寡黙なるデートになりし暑さかな ことは

【うなぎ犬】※コメント無し
113 あの女やめとけと言ふ蓮の花 朱河
【傘灯花】大丈夫ですかやさぐれてませんか。何でわかるの蓮の花が。何だか自分のことを言われたようでドキッです。
【背番号0】蓮の花は結構下世話。知らんぷりして、世の中よく見ているし、お節介。

≪4点≫
21 玉音に仰いだ青い空炎暑 遊鬼

【末好】びっくりしました。1945年の8月15日の空を玉音放送を聞きながら仰いだ人が津野ネット句会の中におられたとは。この句はもう選ばざるを得ないですね。その日は物凄く晴れ渡った日であったと聞いてます。まさに炎暑。その方のその時の思いは実際のところその方しかわかりませんが、私にはその日その時の作者の無念がひしひしと伝わってくるような気が致しました。その日に立ちあった人でなければ詠めない句だと思います。
39 炒り豆の如く炎暑の交差点 遊鬼
78 前山の火は蝮獲る父である 末好

【さち子】私は蝮をなぜどうやって獲るか知らない。作者が父に感情移入しているのかどうかも知らない。ただ山に赤々とした火と蝮と人が強烈に印象的に見えるだけだ。でもシンプルな感動がある。
102 泣き虫が土手にしゃがんで蓮の花 ひでやん
134 寝てゐても腹減るものよ蓮の花 津野

【遊鬼】蓮の花の浄土のイメージに対し 腹が減ったと言う現世との明暗の対象がお見事ですね〜
135 蓮咲くや土は千年清まらず 朱河
【ひでやん】蓮はどうしても仏教、極楽浄土に咲く清廉な花のイメージがある。しかし、土が清まらずという措辞からは原発事故で汚染された大地を思い起こさせる。彼の地にも蓮は咲いているだろう。しかし、いつになったら放射能は消えるのか、「千年」とは科学的なものではなく、「とても長い期間」の意味として受け取った。

≪3点≫
19 営業の応接室の暑さかな 末好

【志奈】営業マンが営業先の応接室に通された景と思いますが、心理的な暑さまで感じます。
29 太腿を猫の避け行く暑さかな さち子
33 暑き日に塩だけそつと添へてをり 佳子

【大野】これうれしいんですよね~塩分補給は大事です。日本酒にも合うしw
43 おつかあのマシンガントークいと暑し 日向ぼっこ
【GONZA】いや、ほんと暑い。手首に輪ゴムを巻いて飴ちゃん配ってそうです。
62 手も足も口も出さずに青大将 てらちゃん
65 蛇曰く肩甲骨のとこ痒い GONZA

【佳子】何を言うのかと思えば…どうしても届かず解消されないもどかしさを蛇に言わせたユーモアに脱帽です!これから蛇を見るたび思い出しそうです。
81 蛇去りしあとの枝やらロープやら てらちゃん
【しゃんて】見間違ったのか追い払ったのかはてな?と鑑賞しつつ、いずれにせよ、言及されていない「安堵やら」を感じさせられ、余白がよきと思いました。
96 懐に蛇を隠せし女かな 背番号0
99 山楝蛇北斎漫画へ入り込み さち子
133 蓮の花赤子を宿すごと光り  oboro
137 白蓮や源平池の風柔し 志奈

【蒼月香】鎌倉の鶴岡八幡宮の源平池。わたしなかにもある大事な情景でした。蓮の花、空、水、風、光が詠みこめられているなあとかんじました。
147 蓮の花極楽寺てふ交差点 julia
【孝子】心理描写の上手な句だと思います。交差点に迷わず極楽に行けたらいいですね。

≪2点≫
6 散らばれば散らばるほどの暑さかな うかな
【日向ぼっこ】確かに人の噂もSNSも拡散すればするほど暑く炎上しますよね。今のご時世をズバリ詠んだ俳句だと思います
20 人の肉大きく見える暑さかな 菊池洋勝
【Isaura】暑さの誇張的で、俳諧的な詠み方であると思います。面白さ、目新しさが読者の注意を引っかかるわけです。
25 暑き日やいよいよもつて寡黙なる ことは
26 大暑とてぼくとすごしたぼくのへそ 庸晃
27 広重の糸雨(シウ)を浴びたき暑さかな 朱河

【津野】広重の大橋の絵でしょうか。それを糸雨といい、その糸雨に浴びたいほどの暑さだと。シャワーを浴びるような気持ちよさを求めてる感じがしました。
44 扇風機取り合う夏や昭和なり 蒼月香
55 くちなはや翡翠の軌跡残したり しゃんて
59 開く戸は会員クラブ青大将 ことは
60 蛇穴を見つけてそろり後ずさり 蓮香
86 赤い舌チロチロ燃ゆる青大将 重翁
87 一瞬の静寂蛇の去りしあと 佳子

【庸晃】一瞬の動きに蛇(生物)の性格を思わせる表現。描写の上手さ。
98 脱け殻は大切にされ青大将 julia
105 真如とはかくなるものか蓮蕾 末好

【朱河】真理ではなく真如と言う天晴(テンセイ)の一語で成功した句だと思いました。
106 蓮の花咲いて朝露おののけり しゃんて
107 白蓮の開けば風に揺れやすく 志奈
115 どの道に勝ち負けはなし蓮の花 傘灯花
119 蓮の花常世の風の吹きわたり 遊鬼
132 厭離穢土なれど泥田の蓮の花 ひでやん
148 生も死も白蓮余白残したる 孝子


≪1点≫
2 飴売りの初声を聞く暑さかな 孝子
4 何もかも口内炎に沁む暑さ 津野
7 風音はボーイソプラノ耳暑し 庸晃
10 ボサ髪に絡みつきたる暑さかな 日向ぼっこ
11 物干しにタオル数多の暑さかな 志奈
12 暑き日の廃屋に消えかけの文字 佳子
14 片膝を立てさぁやってこい暑さ 背番号0
15 暑き日に祖母の大事な扇風機 蒼月香
16 はじめから降参をする暑さかな julia
17 野暮用をひとつ終えたる暑さかな 傘灯花
18 汗まとふジョッキ片手に暑き夜 てらちゃん
24 ただいまと言つたとたんの暑さかな ひでやん
30 暑さすら味方につけて詰め将棋 蓮香
47 ビキニより食み出している暑さかな 菊池洋勝
49 太平洋大口開ける暑さかな GONZA
50 挨拶の決まり文句は暑さかな 末好
52 青大将一本棒に寝て休む 庸晃
58 蛇皮を財布に入れし母は古稀 日向ぼっこ
61 一条の詩情をかもし蛇泳ぐ 遊鬼
64 雨温く(ヌルク)くちなはは濡れ我も濡れ 朱河
66 木に登り重力の向き変へる蛇 Isaura
68 軒先にS字の跡や屋敷蛇 julia
74 午前様玄関におるアオダイショウ うなぎ犬
77 蛇身いま水面くねくね一歩行 庸晃
83 重さうな艶めき動物園の蛇 oboro
84 蛇祖母に巻き付き祖母は蛇解く 津野
88 気配消し蛇出し抜けに現るる 志奈
90 青空や青大将ぐいと呑む 孝子
92 首に巻く蛇の余韻や唾飲む 菊池洋勝
93 蛇の道少し日陰へはみ出せり GONZA
95 葉隠れのくちなは濡れて立つ鱗 朱河
103 熊除けの鈴の音蓮の目覚めたり 佳子
108 夜も白み紅の色ます蓮の花 重翁
109 明後日の旅路見送る蓮の華 蓮香
118 二胡の音はゆめかうつつか蓮の花 ことは
120 億年の記憶を宿し蓮咲けり 背番号0
126 青空へ開くに白蓮一呼吸 庸晃
131 いましがたまでは鬼棲み蓮の花 遊鬼
136 浄土よりYOUを呼ぶ声蓮の花 背番号0
138 朝ぼらけ天地啐啄蓮開く GONZA
139 雨降るや赤き傘さす蓮の池 ことは
143 蓮の花母なる神のメッセージ Isaura


それでは、三賞受賞者を発表します。
殊勲賞は、傘灯花さんです。傘灯花さんは3年3か月ぶり、3度目の殊勲賞受賞です。
敢闘賞は、私、津野です。津野は7度目の敢闘賞受賞です。
技能賞は、志奈さんとひでやんです。志奈さんは3度目、ひでやんさんは2度目の技能賞受賞です。
三賞を受賞されたみなさん、おめでとうございます

今回もたくさんの投句、そして選句やコメントに協力いただきありがとうございました。句や名前の間違い、コメントの記載もれなどありましたら津野まで連絡願います。


今回も集計ネタの画像もアップさせていただきます。ご参考まで♪
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次回は8月、暦の上では晩夏から秋に入りますね。来月も津野ネ句でお会いしましょう。

津野ネット句会主宰/津野 利行
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 18:51| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月17日

第95回津野ネット句会 引き続き選句をお願いします!

第95回津野ネット句会にたくさんの投句ご参加頂きありがとうございました。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら早めに津野まで連絡下さい。選句は投句と同様に私に直メ・DMなど、他人様に見られないような方法で行なってください。選句結果が発表になるまでは、コメント欄に句の感想などを入れないようにして下さい。


今回の参加していただいたみなさんは、下記の27名(敬称略)です。
うなぎ犬、傘灯花、背番号0、しゃんて、大野、庸晃、oboro、うかな、蓮香、遊鬼、末好、重翁、菊池洋勝、てらちゃん、ひでやん、julia、Isaura、ことは、佳子、GONZA、志奈、朱河、さち子、蒼月香、日向ぼっこ、孝子、津野


選句方法:一人六句選
一人合計6句選んで下さい。うち1句◎特選を選びコメントも添えて下さい。残り5句が○並選となります。ちなみに、自分の句は選んじゃだめです!


選句期間:2019年7月18日(木)0:01 ~ 7月23日(火)23:59
※根性入れてがんばって選句(コメント)よろしくです!
ミスチェックタイムのため、選句受付開始時間を設けております。


※句は作者を伏せてランダムに並べてあります。

1 寡黙なるデートになりし暑さかな
2 飴売りの初声を聞く暑さかな
3 アスファルト暑さめり込み煙出て
4 何もかも口内炎に沁む暑さ
5 紺青の暑さ鎮める暮色かな
6 散らばれば散らばるほどの暑さかな
7 風音はボーイソプラノ耳暑し
8 リバウンド肉の間に間にある暑さ
9 かまど焚く古民家にゐて土間暑し
10 ボサ髪に絡みつきたる暑さかな
11 物干しにタオル数多の暑さかな
12 暑き日の廃屋に消えかけの文字
13 魚河岸の裏それぞれに暑さかな
14 片膝を立てさぁやってこい暑さ
15 暑き日に祖母の大事な扇風機
16 はじめから降参をする暑さかな
17 野暮用をひとつ終えたる暑さかな
18 汗まとふジョッキ片手に暑き夜
19 営業の応接室の暑さかな
20 人の肉大きく見える暑さかな
21 玉音に仰いだ青い空炎暑
22 暑さ来てチョコレートチップ蕩けたり
23 燦々と陽の照り付ける暑しかな
24 ただいまと言つたとたんの暑さかな
25 暑き日やいよいよもつて寡黙なる
26 大暑とてぼくとすごしたぼくのへそ
27 広重の糸雨(シウ)を浴びたき暑さかな
28 進行は信仰に似る暑さかな
29 太腿を猫の避け行く暑さかな
30 暑さすら味方につけて詰め将棋
31 繊細な陽絵を作る暑さかな
32 名古屋場所勝負俵の暑さかな
33 暑き日に塩だけそつと添へてをり
34 から揚げの山に盛られてゐる暑さ
35 暑き日や南沙織の曲流る
36 逃げし猿捕えきれない園暑し
37 いつまでも仕舞えぬ布団夏夜かな
38 牛が尾をのらりと揺らす暑さかな
39 炒り豆の如く炎暑の交差点
40 焼き場まで意外と遠い暑さかな
41 怪異譚たちまち暑さ払いけり
42 なぜかしら暑さを競ふ愚かさよ
43 おつかあのマシンガントークいと暑し
44 扇風機取り合う夏や昭和なり
45 階段を一段ずつの暑さかな
46 玄関を開けた途端の暑さかな
47 ビキニより食み出している暑さかな
48 パテ気味の人々多し暑しかな
49 太平洋大口開ける暑さかな
50 挨拶の決まり文句は暑さかな

51 見据えたるこの世の夢の青大将
52 青大将一本棒に寝て休む
53 残像の緑鮮やか蛇逃げる
54 飲み込んだものの形に蛇の腹
55 くちなはや翡翠の軌跡残したり
56 人気なるテイラースウィフト蛇になり
57 くちなはをよく口縄と言いしこと
58 蛇皮を財布に入れし母は古稀
59 開く戸は会員クラブ青大将
60 蛇穴を見つけてそろり後ずさり
61 一条の詩情をかもし蛇泳ぐ
62 手も足も口も出さずに青大将
63 幹に蛇間違い探しするごとく
64 雨温く(ヌルク)くちなはは濡れ我も濡れ
65 蛇曰く肩甲骨のとこ痒い
66 木に登り重力の向き変へる蛇
67 根も抜かれ大蛇伝説に終り告げ
68 軒先にS字の跡や屋敷蛇
69 身の内の蛇未だに飼いならせず
70 生き物の臭いしたるや蛇の餌
71 毒は無し襲うて来ぬし青大将
72 蛇の皮財布へサッと仕舞いし日
73 薔薇植えし嫁ぎし庭に青大将
74 午前様玄関におるアオダイショウ
75 目瞑りて金色の蛇脱皮せり
76 くちなはや消へて安堵の蛇嫌ひ
77 蛇身いま水面くねくね一歩行
78 前山の火は蝮獲る父である
79 蛇の子や穴から出でて穴に入る
80 くちなはや大木切られて根は残る
81 蛇去りしあとの枝やらロープやら
82 キラキラと輝く蛇の頭かな
83 重さうな艶めき動物園の蛇
84 蛇祖母に巻き付き祖母は蛇解く
85 軒下で蛇の赤子も雨宿り
86 赤い舌チロチロ燃ゆる青大将
87 一瞬の静寂蛇の去りしあと
88 気配消し蛇出し抜けに現るる
89 竹竿に巻きついてゐる蛇の尾の
90 青空や青大将ぐいと呑む
91 ながむしに猛きルビーの瞳あり
92 首に巻く蛇の余韻や唾飲む
93 蛇の道少し日陰へはみ出せり
94 嫌われ役ギネス記録や青大将
95 葉隠れのくちなは濡れて立つ鱗
96 懐に蛇を隠せし女かな
97 蛇衣を脱ぎ遠き所を急ぎけり
98 脱け殻は大切にされ青大将
99 山楝蛇北斎漫画へ入り込み
100 尾をしまい犬が見つめる青大将
101 蛇飽きた来世は絶対チンアナゴ

102 泣き虫が土手にしゃがんで蓮の花
103 熊除けの鈴の音蓮の目覚めたり
104 綾取りや蓮の白花出来上がる
105 真如とはかくなるものか蓮蕾
106 蓮の花咲いて朝露おののけり
107 白蓮の開けば風に揺れやすく
108 夜も白み紅の色ます蓮の花
109 明後日の旅路見送る蓮の華
110 蓮の花泥にあるにも関はらぬ
111 白蓮にそつとささやく令和風
112 石を投げ蓮池地獄はどんなもの
113 あの女やめとけと言ふ蓮の花
114 蓮葉女を屍として蓮の花
115 どの道に勝ち負けはなし蓮の花
116 天の青水面の青に蓮の花
117 白蓮の指指す先はいにしえへ
118 二胡の音はゆめかうつつか蓮の花
119 蓮の花常世の風の吹きわたり
120 億年の記憶を宿し蓮咲けり
121 登校の時刻避けたる蓮の花
122 蓮の花箱舟めきぬ月の下
123 蓮の花数多の虫が昇天し
124 浄土より生れしか沼の蓮の花
125 蓮花咲く命みなぎる刹那かな
126 青空へ開くに白蓮一呼吸
127 日を受けて花托の光る蓮の花
128 蓮の花高く高くを追及し
129 鎌倉やひかり集まる蓮の花
130 白蓮やパラレルワールドやもしれぬ
131 いましがたまでは鬼棲み蓮の花
132 厭離穢土なれど泥田の蓮の花
133 蓮の花赤子を宿すごと光り
134 寝てゐても腹減るものよ蓮の花
135 蓮咲くや土は千年清まらず
136 浄土よりYOUを呼ぶ声蓮の花
137 白蓮や源平池の風柔し
138 朝ぼらけ天地啐啄蓮開く
139 雨降るや赤き傘さす蓮の池
140 蓮の花私は私ここで咲く
141 蓮の花真ん中座る童女かな
142 目に見えぬ努力の先に蓮の花
143 蓮の花母なる神のメッセージ
144 オープンを早める庭の蓮の花
145 紅蓮や甘い夜風に酔い痴れん
146 女王の如く蓮池散歩せり
147 蓮の花極楽寺てふ交差点
148 生も死も白蓮余白残したる
149 白蓮や近く離してオール入る

(以上)

※2019/7/17 16:56 №106番の句、修正いたしました。


ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 13:50| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月04日

第95回津野ネット句会 投句お待ちいたしております!

七月です、九州方面では長雨による被害も出ているようで、気を付けて頂ければと思います。今月も津野ネ句で楽しんで頂けたらと思います。
この句会の主旨は、まったく俳句をやったことがない人も気軽に参加して欲しいなあと思って始めたネット句会です。とにかく季語入れて五七五、そこに自分の感動したことを詠み込むのが俳句。下手は当たり前、何度かやっていくうちにまた人の俳句を一緒に詠んでいくうちに、だんだん俳句が好きになっていってくれたらうれしいです。初参加、初心者歓迎、気軽に俳句で遊びましょう!


『第95回 津野ネット句会』

【お題】
1.暑し・暑さ・暑
梅雨が明け夏本番という暑さのころがやはりこの季語に相応しいような気がします。
《蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな/芥川龍之介》
《暑き日を海に入れたり最上川/松尾芭蕉》
《あれほどの暑さのこともすぐ忘れ/深見けん二》

2.蛇・青大将・赤楝蛇・くちなは・ながむし・縞蛇
ご存知の蛇は夏の季語。足のない爬虫類。水面も這うそうですわ。
《一筋の冷気となりて蛇すすむ/山本一歩》
《蛇のあとしづかに草の立ち直る/邊見京子》
《青大将女の声にたぢろぎぬ/上野みのり》

3.蓮の花・白蓮(ビャクレン・シロハス)・紅蓮・蓮池
池や沼など、長い花茎を水上に出してその先端に大きな花を開かせる。
《蓮の花開かんとして茎動く/滝沢伊代次》
《蓮咲いて風その上をその下を/伊丹三樹彦》
《遠き世の如く遠くに蓮の華/山口誓子》


【投句締め切り】
2019年7月16日(火)23:59


【参加資格】
どなたでも参加OK(18歳未満の参加はNGです)ですが、初参加の方は津野に一声かけてください(私が面倒と思う方の参加はご遠慮頂いておりますので)。ヘタッピー、ド素人、大歓迎!勿論プロの俳人、俳句経験者の投句も大歓迎です。投句は私に直接メールするなど、必ず他人にわからないように投句してくださいね。ブログのコメント欄に投句する場合は「内緒」のチェックボックスにチェックの上、投句のほどお願いします。気軽にご参加お待ちいたしておりまーす。


【その他】
作品はブログ上でオープンになっちゃうから、投稿するような大事な作品は投句しないでね♪
各お題2句まで、一人合計6句まで投句OKとします。質問などは津野までお気軽に。投句は一度にまとめてにてお願いします。一度投句した句はひっこめられないからご注意下さい。参加者のみなさんには、後日投句された句から選句をして頂きます。


主宰:津野利行
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 15:36| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月26日

第94回津野ネット句会 選句結果・句評発表!

第94回津野ネット句会、今回も投句、選句(コメント)頂いたみなさんありがとうございました。
それでは今回も点盛り結果と皆さんから寄せられた特選句へのコメントをアップいたしますのでお楽しみください。特選句を2点、並選句を1点としてカウントしております。自分の句じゃなかったりコピペ落ちで字が落ちてしまっているなどがありましたら津野まで連絡くださいませ。


≪8点≫
131 母として諭す一言実梅落つ 朱河

【蒼月香】 梅が香りを放つ感じと母としての気持ちが浮き彫りになってるようで。子どもらよ!何事も機を逃すんじやないぞ!みたいな感じでした。

≪7点≫
12 梅雨入して動きの鈍き万歩計 重翁

【庸晃】心理描写の上手な句。作者の心の状態を万歩計の動きに託すそのことを表現するのに作者の目視の鋭さを感じました。
【うかな】万歩計が壊れたのではなくて、外に出る回数が減ったのだと思いました。
【朱河】梅雨入の取り合わせとして景も見えるし良いかなと。「動きの」が説明かもですがそのあたりは難しいですね。
25 首一つ開けたる窓や梅雨に入る 菊池洋勝
【ことは】雨音に窓を開ける日常の仕草と風景の切り取りが見事です。梅雨に入ったのだなと、静かに雨を眺める情感に浸ることができました。
105 青梅や他人には言へぬ悔いばかり 朱河
【oboro】「人には言へぬ悔い」という重い内容と「青梅」という明るい季語の取り合わせが良いと思いました。

≪5点≫
87 あめんぼう雲が動けば動くなり 末好
【GONZA】どうということのない瞬間を上手く捉えておられて良い句だなと思いました。

≪4点≫
3 雨音に溜息の音梅雨きざす てらちゃん

【蓮花】ため息が梅雨いるいいですね。
21 せんべいの歯音寂しき梅雨に入る 孝子
【てらちゃん】私も先日煎餅を食べましたが、まさに歯音寂しき でした!
32 鉛筆を五本尖らせ梅雨に入る 日向ぼっこ
【julia】梅雨に入り雨が続くと、外に行くのが億劫になります。そんな時期に家の中で書き物するために用意をする。うんうん、分かりまーすっという共感の作品でした。
35 空梅雨と撮り鉄女子と聖橋 しゃんて
【遊鬼】理屈らしきもの何一つ言わずに唯名詞を三つ並べて見事に御茶ノ水の駅からでしょうか情景を浮かび上がらせて見せ素晴らしいと思いました
43 入梅や逆子体操繰り返す 佳子
【背番号0】元気なお子さんが生まれるといいですね。
46 前髪の乱れ一つも梅雨きざす 蓮香
【津野】蓮香さん、うまいじゃないですか~。つきすぎてなくていい!これくらい因果関係がない句を目指してみてください。梅雨入感も出ていると思います。
65 雨降れば雨のワルツをあめんぼう ことは

≪3点≫
6 まっすぐに天まで届く糸は梅雨 庸晃
【Isaura】梅雨は、まっすうぐに空まで届く糸であるという意味になります。
面白くて、目新しい写生ですね。
11 ヘルパーが消す生の跡梅雨きざす さち子
【菊池洋勝】上五の「が」が強い。中七の消す生の跡に心を動かされた。梅雨特有の湿気と臭いが籠る部屋に漂う人の気配や名残は簡単に消えるものではない。ヘルパーという専門職のなせる技もあり窓やサッシを開け放って黙黙と作業する様が見て取れる
15 新しき柱の傷や梅雨に入る 佳子
【ひでやん】粽食べ食べ背の丈をはかった柱の傷はおととし5月、そして1か月前の5月。あれから1か月がたち、入梅のころまた新しく柱の傷が増えた。「背くらべ」の歌の後日譚のような味わいです。
22 天井の低き旅籠や梅雨に入る ことは
26 乾杯の音のくぐもる梅雨入かな 志奈

【重翁】転勤者の送別会でしょうか。梅雨の時期に、栄転とは言えぬ地方に 転勤する人への、乾杯をする人の複雑な心境を読み取りました。
38 犬老いて終日眠る梅雨入かな 朱河
【志奈】梅雨入の静かな時間、飼い犬への深い愛情を感じます。
53 あめんぼう8の字横に書いてみる julia
【さち子】作者とあめんぼうは一体化し、書いてみるのは、両方だろうか。いずれにしてもあめんぼうの動く様子を無限大とイメージした素敵な発見!
60 あめんぼと二人ぼっちで水遊び 蓮香
75 水馬の大平破る鯉の餌 GONZA

【しゃんて】おお、水馬大変。
78 あめんぼのごと渡りたし世間かな しゃんて
85 小さき目で空を見ているあめんぼう ひでやん
134 母なくば心許なき実梅かな 遊鬼

≪2点≫
1 高層階烟りてよりの梅雨入かな 志奈
2 赤い靴青い長靴梅雨に入る 遊鬼

【傘灯花】梅雨に入り雨が続き人の集まるところには靴だらけ。カラフルな靴が並ぶPOPな様子が句から浮かびます。
4 入梅やデスクトップに虹架かる 日向ぼっこ
14 艶光る犬の鼻先梅雨きざす ひでやん
28 梅雨入りや外見る犬の背中撫で 蒼月香
34 梅雨に入る俺もお前も世の中も 背番号0
37 入梅やババ抜きよりも七並べ julia
49 影だけを残して跳べり水すまし 背番号0
51 水馬の思いひとつの波紋揺れ 孝子

【末好】水馬と水輪の取り合わせの句はたくさんありますが、その水輪を「水馬の思いのひとつ」と捉えた句はなかったと思います。そう言われてみれば、水馬の動きが水輪を起こす、その水馬の動きは水馬の思いである……確かにそんな風な気もしてきますね。
また、そういう光景を読者の脳裏に映像として描かせる句でもあると思いました。
55 あめんぼう暮色につゝと流れけり 朱河
63 水馬や支点力点作用点 ひでやん
66 生も死も浮世の些事か水馬 遊鬼
73 水馬ドローンに生まれ変はるまで 佳子

【日向ぼっこ】最新の機械と素朴な生物を結びつけた視点が面白い!!
74 水馬水輪が水輪崩しけり 志奈
92 水馬時には潜りたからうに 志奈
97 生国の青梅採りに夜行バス 庸晃
107 青々と太る実梅の硬き尻 志奈
116 人並みに結婚します青い梅 傘灯花
118 梅の実の漬ける手順は家宝なり julia
121 連絡のひとつも無しに実梅落ち てらちゃん
123 結実の実梅は全てもがれたり うかな

【佳子】やっと実をつけた梅も、ひとつ残らず枝からその姿を消してゆく…そのあっけない喪失感を無表情に言い切っている。いつかこんな思い切った句を詠みたいと思いました。
124 あけぼのを知らせる如く実梅落つ 重翁
【孝子】あけぼのと実梅落つの蜜着感がいいですね。
126 円満にして無欠なり梅熟るゝ しゃんて
137 青梅に淡く色づく尻のあり GONZA
138 実梅落ついつもの場所に猫のゐて oboro

≪1点≫
7 知らぬ間に眉間に皺や梅雨催ひ 末好
9 梅雨に入るなんだかんだと言はれても 津野
13 噛んだのは薄荷ドロップ梅雨きざす julia
24 入梅や行き先告げぬ旅の者 GONZA
40 入梅や何やら重き今朝の腰 ことは
50 白杖の作る波紋や水馬 菊池洋勝
52 ぴったりと陰も寄り添ふみずすまし 重翁
54 あめんぼの影を離れてあめんぼう 津野
57 わたしはね泳げないのよ水馬 しゃんて
58 水馬の浮かび続ける意志であり GONZA
62 水面をアメンボイエスより速く さち子
70 水馬や足跡つけず遊びゆく てらちゃん
71 水すまし生き生き跳ねてチアダンス 日向ぼっこ
72 あめんぼのいつ鳴くものと待つてをり 津野
80 双子座は移り気だつてあめんぼう julia
81 あめんぼの浮力の水輪やはらかき 朱河
91 水たまり枯れて何処へ水馬 てらちゃん
93 清正の井戸に寄り来る水馬 oboro
94 青梅や青春に青く苦き日も 重翁
101 青梅かじる子どものやうにはゆかず 末好
110 老いてなお働く手にて実梅もぐ しゃんて
111 青梅や三日続けて頭痛薬 julia
112 大深度地下鉄ホーム落ち実梅 GONZA
114 また転ぶ実梅に足を掬われて さち子
129 青梅や亡き父の夢父とみる 孝子
133 青梅や転んだ痛みこらえつつ ひでやん
136 薄赤に洒落た日焼けの梅の実や てらちゃん


それでは、三賞受賞者を発表します。
殊勲賞は、朱河さんです。朱河さんは4度目の殊勲賞受賞です。
敢闘賞は、重翁さんです。重翁さんは初の敢闘賞受賞です。
技能賞は、菊池洋勝さんです。菊池洋勝さんは4度目の技能賞受賞です。
三賞を受賞されたみなさん、おめでとうございます

今回もたくさんの投句、そして選句やコメントに協力いただきありがとうございました。句や名前の間違い、コメントの記載もれなどありましたら津野まで連絡願います。


今回も集計ネタの画像もアップさせていただきます。ご参考まで♪
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次回は7月、夏本番といったところでしょうか。来月も津野ネ句でお会いしましょう。

津野ネット句会主宰/津野 利行
ラベル:俳句、川柳
posted by 津野利行 at 15:38| Comment(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする